まつだの諸メモ

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学び直しについて考える。【書評】未来のエリートのための最強の学び方  佐藤優

Re-skilling(リスキリング)とか、Recurrent(リカレント)とか、いろいろと言い方はあるのだろうけども、定年が消滅する未来が見える日本において、学び直しということは現代のサラリーマンにとって関心の高いテーマであると思う。

 

そこで、たまたま図書館で見つけた本の中で「未来のエリートのための最強の学び方」という本があり、参考になった部分を紹介しようと思う。

本書の読者想定

佐藤氏の想定している読者は以下であるとのこと。

  • 大学受験を控えている中高生
  • 将来に不安を感じている浪人
  • 大学生
  • 20代~30代の知的基礎体力に不安を覚えている社会人

私は、知的基礎体力に不安を覚えている社会人だ・・・

衝撃!!モスクワの大学を退学させられた日本のエリートたちの話

本書の中でびっくりしたことは、モスクワの大学に研修生として留学した外務省エリートのお話だった。外務省に入省するくらいの優秀な人材だ。日本国内では例えば東京大学を卒業していたり、難しい国家公務員試験をくぐり抜けてきた訳で、日本国内ではエリートとみなされていると思う。私も優秀な人たちだと思っている。

 

だけども、モスクワの高等経済大学で外務省のエリート研修生は退学させられたというのだ。ちなみに個人的には、海外の大学で優秀な大学といえばアメリカの大学がすぐに思いつく。実際に国際大学ラインキングの上位はアメリカの大学が多く占めている(まぁ、ランキングの付け方がアメリカの大学にとって優位になるような形なんだろうけど)。その中では割とマイナーな位置づけそうなモスクワの大学で学力不足を理由に退学させられたというのだ。ちなみに、外務省エリートのロシア語能力は特に問題なかったそうだ。

 

どういった学力が不足とされたのか?

 

  1. 数学:偏微分、行列、数列、線形代数・・・(経済学でもバリバリ使うらしい・・・)
  2. 論理学:古典論理学(アリストテレス同一律矛盾律排中律という基礎。)ディベートに参加するための基礎になるのだが、外務省研修生はディベートに参加できなかったそうな・・・
  3. 哲学史の知識:思考の鋳型を形成する知識となり、議論をする上で重要とされている。外務省研修生は知識が不足していて、議論が自己流でむちゃくちゃだったそうな・・・

だそうだ。全部経済学には直接的には関係のなさそうな知識に感じる。教養的な知識やセンスが重要視されているのがモスクワの大学なのだろう。教養的な知識は、文系・理系共に求められるとのことだ。分け隔てていない。(ちなみに、このモスクワの高等経済大学の卒業生は、エコノミストや官僚をたくさん輩出しているロシアの国立のエリート大学らしい。)

 

日本ではエリートの外務省職員も、海外に出れば、半人前とみなされてしまうという例として本書で取り上げられていた。別に日本のエリートの地頭が悪いわけではないけれど、日本の教育システムが、モスクワでは標準の教育システムと別物だと言えるのだろう。日本の教育は文系・理系をはっきりと分けるし、実用的なことを重視しているのだろう。一方のモスクの大学は実用的なことよりも、教養を身につけさせることを重視しているんだろうと思う。

 

海外の大学では、特に欧米系の大学は、割とモスクワの大学の考え方に近いんではないかなぁと考える。つまり・・・、大学は実用的な知識を学ぶところではなくて、教養を学ぶところだということだ。

世界の中の大卒日本人の価値

ということは、海外で仕事をするときに、「私、大卒です」っていうと、欧米系のビジネスマンは、大学で教養的な知識を身につけているものと思って日本人に接するんだろうと思う。

 

だけど、日本の大卒は実用的な知識しか学んでいない(っていうか、大学入学後、ろくに勉強せずとも卒業できてしまう。)ので、欧米系大卒の方々と話がかみ合わない・・・陰でバカにされるという図式になってしまうんだと思う。

何を学ぶべきなのか?(佐藤優氏のアドバイス

本書はあの博学な佐藤優氏が書いたこともあり、教養知識押しの一面があるように思う。佐藤氏の意見としては、日本の教育で欠損している部分を自らの努力で埋め合わせるということなのだろうと私は理解した。

 

ちなみに佐藤氏の書籍で数学、論理学、哲学史でおススメに上がっている書籍を以下に紹介する。佐藤氏は、毎日5時間勉強し、土日は10時間勉強すれば欠損の穴埋めはできるとのことだった。結構勉強するなぁ。。。というのが私の印象。たしかに、時間をかけないと、特に独学ならなおさら理解ができない・・・

数学

 

論理学

 

哲学

何を学ぶべき?(私の考え)

まぁ、正直言って、佐藤優氏の勉強ができる時間があって、かつ、その知識を活用できるような場面があれば良いのだけども、かけた労力とその結果のバランスが悪くなりそうな気がする。特に、5歳以下の子供が2人居る私の状況では時間の捻出がかなり難しい・・・

 

佐藤優氏の書籍にある「エリート」とは、国際的なスタンダードな意味で扱っているのだと思う。ビジネスエリートでは決してない。

 

なので・・・サラリーマンとして何を学び直すべきなのか・・・これはやっぱし実用的な内容にならざるを得ないだろうなと思う。だって、お金儲けに関わらないことを勉強したってもはやそれは勉強という娯楽に過ぎないと考えるからだ。

 

ちなみに、数学については、学び直してもいいかなぁって思う。私は理系だけども、微積分とか結構忘れてしまた部分があって、もしそういう基礎知識的なことがベースにあったらいろいろな難解な最先端技術を理解することもできるだろうし、そうすると転職や、投資に活かせる場合もあるだろうし、それに趣味として数学を学ぶってのも良いのかなぁって考え始めた。

 

また、英語はやっぱし最低限読み書き能力は上げておくと良いのかなぁってこの書籍を読んで感じた。英語がわかるようになれば、情報源が格段と増えて、情弱に陥ることを防ぐことにつながるからだ。

 

以上、ぐだぐだ述べたが・・・時間の無い子育て世帯のサラリーマンはの最優先はすぐに活用できる資格類を勉強することが大切だろうと思う。プラスアルファで、私としては、下記の勉強を少しずつでも始めていけたら良いなぁって考えている。

  • 数学(AIとか身近になりつつあるので確率とかから始めるのはいいかも)
  • 英語(まずは・・英検2級からかなぁ)

 

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