まつだ の ノート

ゆたかにいきる

将来を予測する技術 ~不確実な世の中を生きる術 おすすめ本2選

将来を予測できたら・・・危機を回避できたり、投資で儲かったり得することばかりだろう。

数年前に将来を予測するヒントを羽生善治さんから掴みたいと思ったことがある。ちなみに、羽生善治さんは将棋界で有名な方であることは多くに人が知っていることと思う。将棋は相手の指し手を予測して、自分の指してを工夫するようなボードゲームだ。最終的には自分の優位になるように将棋の駒を動かしてお互いの「王」と「玉」を取り合うゲームだ。将来を予測するということについて勉強になったなぁと感じた羽生さんの本を紹介する。「人工知能の核心」という本だ。

この本は人工知能にできなくて人間にしかできない事ってなんだろうか?ということを考察した本だ。本の中身自体は人工知能と人間を扱っている。この本の主旨からは外れるが、「将来を予測する」という点で面白いなぁと感じた内容があった。それは、羽生さんが将棋を指す中で何手先まで読んでいるのか?という点だ。将棋の指し手は読めば読むほどそのパターンは枝分かれしていき、手数が増えるほどパターンが増えていく・・・・そんな中で羽生さんは何手先まで読んでいるのか?

 

多くて三手先、だそうだ。

 

私は意外に思った。将棋界で数々の実績を立ててきた羽生さんだから百手先とか読んでいそうだなぁって勝手に思っていた。たしかに、たくさん先を読めば読むほど、読むべきパターンだけが増えて行く。意外と意思決定に結びつくことはない。意思決定をするために先を読むはずが、目的と手段が入れ替わってしまうことになる。それに、相手の指し手なんて、そんな先の先まで読み通せるわけがない。感情一つで指す場所も変わるだろうし。つまるところ、無駄に先を読むことになり大量に考えることになり無駄に脳を消費することになってしまう。

 

羽生さんの考え方が面白かったのは、近場の一手先、二手先を丁寧に読むということだそうだ。近場の手であるが故に、確度が高い予測ともいえる。確度が高い情報をもとに、自身の戦略を微修正していきながら一手ずつ一手ずつ打っていくのだろう。

 

この考え方は実生活でもとても活かせるやり方ではないだろうか。昨今は、あらゆる分野で技術進歩が著しく、変化が激しい世の中と言われている。そんな不確実な世の中にあって、どのように将来を予測して自分自身の人生の戦略を修正していくべきなのか。羽生さんが示してくれた答えはシンプルで、すぐ先の将来を予測するということだと言える。めちゃくちゃ先の将来を考えたってしょうがないということだ。杞憂に終わるのがオチ。だったら、確度の高い直近の情報をもとに、丁寧にすぐ先を予測していくことが大切だろうと思う。その過程で、自分の人生プラン・戦略を微修正していくやり方が一番負けが少ないやり方なのだと思う(羽生さんの将棋界における実績が証明している)。で、この丁寧にすぐ先を予測していく作業を通して、将来を予測する技術が磨かれていくのだと思う。

 

その他、予測する技術を考える本として「超予測力」という本も紹介したい。

この本の結論は、「人間に将来を予測することなんて不可能」、ということだ。めちゃくちゃ単純だ。単純すぎてあっけにとられる。ひどいのがこういった結論を本の最後の方に持ってきていることだ。読み進めて読み進めて、最終的にえ!?!?結論は不可能ってことなの??wってな感じになった。でも、不可能だけども、この本のあきらめの悪さは好きだ。なるべく確度高く将来を予測することについて、10カ条を規定してみている。知的にとても面白い本なので一読をおススメする。

 

ちなみに、直近のニュースではロシアがウクライナに侵入し毎日ひどいニュースが届いている・・・で、思い起こしてほしい。1か月前に、誰がロシアが本当にウクライナに侵入すると思っただろうか?ロシアはガスの価格を吊り上げたいだけだという説を私は信じていたのだが、見事に覆された。どんなに格好よく予測をしたつもりになったって、しょせん、将来のことは分からない。一寸先は闇である。

 

まぁ、だからって予想外のことが起きたって、ボーっとしていてもしょうがない。ロシアがウクライナに侵入した後は何をしようとしているのか?予測し続け、自らの行動を微修正していく必要はあるだろう。生き残るために。